La cadetta Yumikko

ソプラノ歌手 森有美子 オフィシャルブログ

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Gemelli 後日談

もう数ヶ月前の話になるのですが、私たちの旗揚げ公演を聞きに来てくれた作曲家の友人がなんと自作の金子みすずのソロ曲とデュエット曲の録音の話を私たちに持ちかけてくれました!嬉しい!!

デュエット曲は、以前メゾの新明さんが彼女に琴を使った曲をと依頼・演奏したことのあるものをピアノバージョンにアレンジしたもの。「金子みすずの詩による歌曲集Ⅰ~硝子~雪~花火~積もった雪~」など、冬の詩をテーマにしたものです。

彼女は以前知人の結婚式で女声3声の曲のアレンジ・自演をしてもらったことがあるのだけど、彼女のアレンジはちょっとセンチメンタルでクールで、和音の変化がかなり萌えっときます(笑)。その時の練習で撮った音源を参考にお聞き下さい↓↓。アメージンググレイス女声3声版。(注:あまり響かない普通の練習室でのリハを撮っただけの音源なので音質の悪さはご勘弁を。歌より、アレンジをお聞き下さい(笑)。)うまく聞けるかな??

「Amazing grace」 arranged by Midori Kubota

そんな彼女の作風と金子みすずの詩はとても調和していて、歌っていると降りしきる雪やどこまでも広がる青空が見えるようでした。

そしてソロ曲は「金子みすずの詩による歌曲集Ⅱ~硝子ふき~あの子~わらひ~ひろいお空」。これはデュエット曲とはまた違って、センチメンタルというよりは、ごく身近にある自然のこと、素朴な想い、自由への憧れとかそういうものを描いた温かみのある曲が多い。その中で1曲だけ「あのこ」という異色な曲があるのだけど、これは亡くなった子供を悼んでさすらう母親と、天国(あるいは地獄)の声とのやりとりを描いたもの。この曲は何度合わせをしても、この曲が流れる度に背筋にヒヤッと冷たいものが流れるし、何故か部屋の空気まで一瞬にして寒くなります。あんまり寒くなるので、これは曲が出来上がったら一度ちゃんと金子みすずの墓前にお礼参りに伺った方がよいのでは、という話をしたくらいです。と言っても、これは別に金子みすずの実話ではないので、一体誰にお参りをすべきかわからないのですが。。(笑)

そんな感じで、詩が音楽と一体化して、生き生きと立体感のある情景を作り上げていくその作業に参加できて本当に嬉しかったです。録音前にレッスンにも持っていきましたが、師匠もすごく気に入って“金子みすずの詩に曲をつけたもので気に入ったものって今まであんまりなかったけど、彼女のはすごくいいね!”ととても喜んでいました。こういう若い作曲家がどんどん機会を与えられていい作品を世に出してくれるようになるといいのに、とのこと。

まだCDの発売は先になるようですが(年内は無理、という話から、春までにはなんとか、と期限が延びております(笑)。でも納得行くまでアレンジに力を注いでもらいたいから、早くできないかな~と楽しみにしつつ、じっくり待ちます)、そんな訳で、CDが発売されたらまたこちらでお知らせ致しますので、是非とも彼女の作品の応援をよろしくお願い致します!

midori

≪久保田翠プロフィール≫

1979年札幌市生まれ。ピアノ・ソルフェージュを、桐朋学園大学音楽学部附属こどものための音楽教室などにて学ぶ。中学二年より南聡氏の下にて作曲修行を開始。現代音楽に足を踏み入れつつも、レナード・バーンスタイン作品とジョージ・チャキリスとマイケル・ジャクソンに青春を捧げる。1998年東京芸術大学音楽学部作曲科に入学。在学中より東京国際室内楽作曲コンクール、奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門などに入選。また声楽・器楽の伴奏を積極的に行う。副科で専攻したオルガンは現在の仕事に大いに役立っている(笑)。 また学内での所属を超え近藤譲氏にも師事、大いに影響を受ける。学部三年時には芸大脱出を決意、密かに準備を進め2002年東京大学大学院総合文化研究科修士課程に入学。表象文化論分野にて岩佐鉄男、佐藤良明の各氏のもと研究を行い、近藤譲氏についての修士論文で学位取得、引き続き博士課程へと進学。現在はクリスチャン・ウォルフについての博士論文を執筆中。 作曲・編曲、研究、また色々のジャンルなど、様々手を出しているように見えることもあるらしいが、本人の中では「既存システムに対するメタ的思考」ということで一貫している(はず)。最近では伴奏活動は控え気味も、状況等によってはたまに引き受けている。 人生で最初に感動したのはバッハ。アメリカ黒人音楽とフィギュアスケートにここ20年ほど傾倒。お酒と古本屋をこよなく愛する。 (photo by chiaki kamiga)

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プロフィール

Yumiko Mori

Author:Yumiko Mori
森有美子(ソプラノ)http://twitter.com/yumikomori
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。東京音楽大学卒業後、東京芸術大学音楽学部声楽科を経て2002-03年度ロータリー財団国際親善奨学生としてイタリア・ローマのAccademia Internazionale di Musicaへ留学。帰国後、東京芸術大学大学院古楽科バロック声楽専攻修士課程に入学。特にバロック初期のイタリア音楽を専門に研究し、修士課程を修了。宗教曲、バロック音楽からオペラ、現代曲の委嘱作品の録音など幅広いレパートリーをこなす。2010年には金子みすずの詩集による歌曲集「わらひ」(久保田翠作曲)CDもリリース。また、デュオアンサンブル「Gemelli」、トリオアンサンブル「La Musica Secreta」、リコーダーアンサンブル「Ederebivere」などを結成、様々なタイプのアンサンブル活動にも力を入れている。日本ヘンデル協会、日本イタリア古楽協会会員。趣味は美味しいものを食べること、いろいろなお菓子を作ること。将来、カフェを併設したコンサートサロンを経営するのが夢。

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